浴槽の黄ばみは落ちないって本当?水垢との違いと元に戻す4つの方法

施工後 底面ライニング補修と再生塗装を終えた浴槽

毎日お風呂を掃除しているのに、浴槽の黄ばみだけはどうしても落ちない、とお困りではないでしょうか。

なぜなら、洗剤を変えてもスポンジを変えても、色が戻らないからです。

浴槽の黄ばみは掃除では落ちないと言われていますが、実際はどうなのでしょうか。

今回は、浴槽の黄ばみと水垢の違い、そして元に戻す方法についてお話しします。

目次

浴槽の黄ばみと水垢は何が違うの?

まず最初に、はっきりさせておきたいことがあります。

浴槽の「黄ばみ」と「水垢」は、まったく別物だということです。

ここを取り違えたまま掃除を続けても、いつまでたっても落ちません。

水垢はこすれば落ちる汚れ

水垢は、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムが乾いて固まったものです。

白っぽく、触るとザラザラしています。

これは浴槽の表面に「乗っている」だけの汚れですから、正しい洗剤を使えば落ちます。

水垢はアルカリ性の汚れなので、クエン酸などの酸性の洗剤が有効です。

反対に、皮脂や石鹸カスは酸性の汚れですから、こちらは重曹などアルカリ性の洗剤で落とします。

つまり、汚れの性質に合った洗剤を選べば、水垢も石鹸カスも落ちるということです。

黄ばみは洗剤では落ちない「変色」

一方、黄ばみはまったく話が違います。

浴槽の多くはFRP(繊維強化プラスチック)という樹脂でできていますが、黄ばみはこの樹脂そのものが変色した状態です。

汚れが乗っているのではなく、素材の色が変わってしまっています。

ですから、どんな洗剤を使っても、どれだけ強くこすっても落ちません。

落ちないのは、あなたの掃除の仕方が悪いからではありません。そもそも落ちる種類の汚れではないのです。

洗っても落ちない浴槽の黄ばみ

こちらは実際にご依頼いただいた浴槽です。壊れてはいませんし、ヒビもありません。ただ、色が戻らないのです。

自分の浴槽がどちらなのかを見分ける方法

では、ご自宅の浴槽はどちらなのでしょうか。

簡単な見分けかたがあります。

指で触ってザラつくなら水垢です。表面に何かが乗っている状態ですから、落とせる可能性があります。

触ってツルツルなのに色が黄色いなら変色です。この場合、掃除では戻りません。

もうひとつの目安は、壁との比較です。

浴槽だけが周りの壁より黄色く見えるようでしたら、変色が進んでいると考えてください。

浴槽が黄ばんでしまう原因は?

そもそも、なぜ浴槽は黄ばんでしまうのでしょうか。

理由はひとつではありません。

入浴剤や皮脂による着色

毎日使う入浴剤の色素や、体から出る皮脂。

これらが長い年月をかけて樹脂の表面から内部へ染み込んでいきます。

1年や2年では分かりませんが、10年、15年と積み重なると、はっきりと色として現れます。

熱と時間による樹脂の劣化

浴槽は毎日お湯にさらされています。

樹脂は熱を受け続けると、分子の構造が少しずつ変化して黄色く変色していきます。

これはプラスチック製品全般に起こる現象で、白い家電が年月とともに黄ばんでいくのと同じ理屈です。

つまり、丁寧に使っていても避けられないということです。

表面のコーティングが削れている

新品の浴槽には、ゲルコートと呼ばれるツヤのある層があります。

この層が汚れを寄せつけず、光沢を保ってくれています。

ところが、研磨剤入りの洗剤で強くこすり続けると、この層が削れてしまいます。

コーティングがなくなると、中の樹脂がむき出しになり、汚れが染み込みやすくなります。

結果として、掃除を頑張るほど黄ばみやすくなるという、悲しい状態になってしまうのです。

やってはいけない黄ばみの落としかたは?

黄ばみが気になると、つい強い方法を試したくなるものです。

ですが、やってはいけないことがあります。

研磨剤やメラミンスポンジで強くこする

一時的には白く見えるようになります。

しかしそれは、表面のコーティングごと削っているからです。

削れた面は細かい傷だらけになり、そこに汚れが入り込みます。

数ヶ月後には、以前より汚れやすい浴槽になってしまいます。

塩素系漂白剤を長時間放置する

カビには有効ですが、樹脂の変色には効きません。

それどころか、長時間つけ置きすると樹脂を傷める原因になります。

「効かないからもっと長く置いてみよう」は、いちばんやってはいけないパターンです。

酸性洗剤と塩素系洗剤を混ぜる

これは絶対にやめてください。

有毒な塩素ガスが発生し、命に関わります。

水垢用のクエン酸やサンポールと、カビ取り用のカビキラーなどを続けて使うのも危険です。

片方を使ったら、しっかり洗い流し、換気をしてから次に移ってください。

浴槽の黄ばみを元に戻す方法は?

では、黄ばんでしまった浴槽はどうすればいいのでしょうか。

方法は大きく4つあります。

水垢だけなら酸性洗剤で落とす

触ってザラつく白い付着物だけであれば、クエン酸などで落とせます。

費用はほとんどかかりません。まずはここから試してみてください。

それで色が戻れば、変色ではなかったということです。

黄ばみは再生塗装で表面を作り直す

変色してしまった浴槽を元に戻すには、表面そのものを作り直すしかありません。

それが再生塗装、弊社で言うところのバスリノベ工法です。

既存の浴槽を撤去せず、下地を整えてから専用の塗料を吹き付けて仕上げます。

再生塗装で黄ばみが消えた浴槽

先ほどの浴槽が、こうなります。

浴槽は動かしていません。解体もしていません。表面を作り直しただけです。

浴槽だけを交換する

浴槽本体を新しいものに入れ替える方法です。

ただし、ここには大きな落とし穴があります。

ユニットバスの場合、浴槽は壁や床と一体で組まれているため、浴槽だけを抜くことができません。

また、10年以上前の浴槽は部品が廃番になっていることがほとんどです。

結果として「浴槽だけ交換」は、現実には選べないことが多い方法です。

ユニットバスごと入れ替える

いちばん確実ですが、いちばん大掛かりです。

解体、搬出、搬入、組み直し。工期は1週間前後、費用は総額95万円程度からが目安です。

マンションであれば管理組合への申請や近隣への挨拶も必要になります。

どれを選べばいいの?

判断の基準はシンプルです。

傷んでいるのが表面だけなら、再生塗装で十分です。

逆に、浴槽に大きな割れがあって水が漏れている、配管から漏水している、といった場合は交換を検討すべきです。

見た目が悪いだけなら、100万円かける必要はありません。

浴槽の再生塗装ってどんな工事なの?

再生塗装という言葉を初めて聞いた、という方も多いのではないでしょうか。

どんな工事なのかをご説明します。

工事の流れ

大まかにはこのような流れです。

  1. 浴室全体を養生する
  2. 洗浄して汚れとカビを落とす
  3. 下地ケレン(旧塗膜と劣化層を削り落とす)
  4. 必要に応じてライニング補修で強度を戻す
  5. ベースコートを吹き付ける
  6. トップコートで仕上げる
  7. 仕上げ処理 乾燥

このなかで仕上がりを左右するのは、実は3番の下地ケレンです。

ここを丁寧にやらないと、塗膜が食いつかずに数年で剥がれてきます。地味な工程ですが、10年もつかどうかはここで決まります。

浴槽底面のライニング補修で強度を戻した状態

写真は、浴槽の底面を補強しているところです。

底は体重がかかる面ですから、強度が落ちている場合は塗る前に樹脂とガラス繊維で補強します。

ここを飛ばして塗るだけの業者もいますが、それでは長くもちません。

工期と費用の目安

浴槽の再生塗装であれば、工期は1〜2日です。

費用は浴槽の再生塗装で85,000円からが目安になります。

ユニットバスの入れ替えが95万円程度からであることを考えると、半額以下どころか、10分の1近くに抑えられる計算です。

もちろん浴槽の状態やサイズによって変わりますので、正確な金額は現地を見せていただいてからになります。

▶ 費用とお見積りについてはこちら

どのくらいもつの?

適切に施工された再生塗装は、耐久性10年以上です。

弊社では最長3年の保証をお付けしています。

「塗装はすぐ剥がれるのでは」と心配される方が多いのですが、剥がれる原因のほとんどは下地処理の手抜きです。工程を守れば、長く持ちます。

再生塗装で新品同様に戻った浴槽

浴槽の黄ばみを防ぐためにできることは?

きれいになった浴槽を、できるだけ長く保ちたいものです。

普段からできることを5つご紹介します。

使ったあとに冷水で流す

入浴後、浴槽に冷水をさっとかけてください。

温度が下がることで皮脂が固まりにくくなり、カビも繁殖しにくくなります。

水気を拭き取る

水垢は、水が乾くときにミネラル分が残ることで固着します。

逆に言えば、乾く前に拭いてしまえば水垢はつきません。

浴槽のふちだけでもいいので、タオルでひと拭きする習慣をつけると差が出ます。

洗剤を使い分ける

白いザラつき(水垢)には酸性、ぬめり(皮脂・石鹸カス)にはアルカリ性。

これを意識するだけで、こする力は最小限で済みます。

力任せにこすらないことが、コーティングを守ることにつながります。

換気を止めない

入浴後は2〜3時間、換気扇を回し続けてください。

湿気が残るとカビが生え、カビを落とすために強い洗剤を使うことになります。その悪循環を断てます。

早めに相談する

黄ばみは進行します。

色が変わるだけならまだしも、放っておくとヒビや割れにつながることもあります。

気になった時点でご相談いただければ、選べる選択肢が多く残ります。

まとめ

浴槽の黄ばみが落ちないのは、掃除の仕方が悪いからではありません。

水垢は表面に乗った汚れなので落ちますが、黄ばみは樹脂そのものの変色なので、洗剤では落ちないのです。

元に戻すには、表面を作り直す再生塗装が現実的な選択肢になります。

浴槽を撤去せず、工期1〜2日、費用はユニットバス入れ替えの何分の1か。それで新品同様の白さが戻ります。

弊社バスリノベは、累計2000件以上の浴室再生を手がけてきました。神戸・姫路・岡山を中心に、全国で施工しています。

「これはもう無理かな」と諦めかけている浴槽こそ、一度ご相談ください。お見積りは無料です。

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